適当で自由な人のブログ

教育のこと、関心のあるニュースや映画、旅行の情報についてぽつぽつとつぶやく

院試について

ついこの前、大学院の入学試験を受けた。結果としては無事合格をいただくことができた。自分でいうのもアレだが、必死に努力したこともあって合格の二文字を頂けたことは感無量である。卒業した学部のレベルからすると、いやそうでなくても日本の中でも最上位にある国立大学であったため、合格だとわかったときは本当に嬉しかった。
大学院に進学する理由は人ぞれぞれなのでここではその説明は省くが、簡単にいうと自分はどうしても「大学院」という踏み入れたことのないステージに足を踏み入れたかったというのがそうだ。各々に進学する理由がある。そんな中で、理系であれば大学院進学はメジャー、文系はそうではないのでなかなかない例として記録を情報を求める後進のために残しておきたいと思う。社会人入試のため、試験科目として外国語が設定されていない等の差異はあるが、一般とは大筋は変わらないと思うので参考にしていただきたい。


●院試までの流れ


~4月 研究室訪問~
初めて研究室に出向き、教授と院生達と顔を合わせる機会。自分の場合、まず教授との面談があった。内容は院試を受ける理由、研究内容、自分は社会人なのでどのような仕事をしているか等を質問された。その後、授業に参加。院生達に軽く自己紹介をして授業が進む。院生と教授の関係やその研究室の雰囲気や行われている研究をより深く知れたのでかなりの収穫だった。院生の書いてきた修士論文や博士論文や学会発表の資料を事前に読んできてそれに対して質問していくといった形態の授業だったが、この時点ではほとんど理解できていなかった。
研究室訪問を行う理由として、顔を覚えてもらうこと、そして過去問の入手が大きいだろう。教授もわかっているのか、授業後に「じゃあここが研究室だから。いろいろと先輩にきけばいいですよ」と言い残して去っていった。このあたりがチャンスかな、と思う。自分の在籍する研究室に興味を持っている人に対しては好意的な反応を示すと思うので、「過去問とかみせていただけますか」と勇気を出して言ってみればよいと思う。「は?あげねえよwww」という悪人がいない限りはコピーを取ってもらえる。また、院試に有益になりそうな書籍なども聞いておくと後々助かるかもしれない。
私は毎週授業に参加してもよいですよ、という謎の提言をいただいたので毎週授業に出ることができた。普通の人はそうはいかないと思うので、研究室訪問はその一回きりと考えて必ず過去問を入手しよう。
また、3月は授業もなく、研究室に人がおらず(ないとは思うが)、先輩に話を聞けない可能性があるし、4月に訪問することでもしかしたら授業を見学させてもらえるかもしれないので4月に訪問してよかったと思うので参考にしていただきたい。


~5月ー7月~
5月ごろから研究計画書を書き始めた。内容については別記事で書きたいと思うので割愛。
そのほか特筆すべきことは見当たらないが、やろうとする研究に関する書籍、論文、教授の執筆した本など読み漁っていたと思う。研究内容が学部での勉強と似通っているのであれば親近感があり、とっつきやすいだろうが、そうでない場合(自分がそうである。英語教育→教育社会学なので)、院に進むことを決めたその日から勉強することをオススメする。いやマジで。本読んだりなどなんでもいいと思う。仕事と並行しながら勉強するとなると社会人にはなかなかキツイとは思われるので余計頑張ろう(雑)。試験の1か月前くらいには過去問に出てくるどの問題でもパパッと解けるようにしておくと当日はかなり安心できるだろう。


~8・9月~
いよいよ本番。自分の受けた研究科の過去問の場合、5つほどある用語の中から2つ選んで説明する問題が頻出していたので過去問に登場したすべての用語を丸暗記した。それに加えて、人名、調査方法、理論、教育制度なども覚えたのでなかなかに時間がかかった。しかし覚えていた用語がドンピシャで出たので、余裕と自信をもって試験を終えることができた。院試1ヵ月前に詰め込んでやる!というよりは長期スパンでじっくりと時間をかけて用語や研究を行おうとする内容に関して知識を深めて試験当日を迎えるのがよいだろう。


とまあこんな感じでエクセルにまとめて100個ほど丸暗記した。なかなかのゴリ押しである。それが功を奏して用語説明の問題は完璧に答えることができたと思う。
服装についてだが、筆記試験は私服でよいと思う。自分が受けた時は社会人の皆さんはなぜかスーツばかりであった。本当に謎。筆記試験の後に口述試験(面接)などある場合はもちろんスーツで行くことをオススメするが、絶対ではない。仮に私服で行くとしてもそれなりにフォーマルな恰好であれば浮かないとは思う。


~口述試験~
これがまあまあ気になるところではないだろうか。控室で「なにを聞かれるんだろう…」と頭を悩ます受験生を多く見た。聞かれる内容としてはだいたいこんなもんだろう。
・研究概要
・大学院を受けた理由
・その研究が社会にどのように役立つのか
このあたりは高確率で質問してくると思われる。上記3つに加えて、
・筆記試験の出来
・研究計画書にある調査方法について(調査をどのように行うか)
・重箱の隅つつき(研究計画書にある矛盾や痛いところを突いてくる)
なんかもあると思う。というか自分はこのすべてを質問された。場合によってはより専門的な内容を聞かれることもあると考えられる。特に最後はしっかりと答えられるようにしよう。ちゃんとした教授なら研究計画書に目を通しているだろうし、そこにある矛盾なんかを質問したいと思うはずだ。研究計画書の提出は試験の1,2ヵ月前である場合が多いと思うので、計画書を提出したからといって安心せずに隅々まで見直しておこう。穴があればそこを突いてくるので対策はしやすい。


次回は研究計画書について書きたいと思う。