適当で自由な人のブログ

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さよならマルタこんにちはロシア

マルタを一週間前に去った。特筆することもないので省略します~
マルタのルアマルタ空港を夜に出発し、モスクワに到着したのは午前四時過ぎだった。日によってはカッターシャツ一枚で過ごせるマルタの冬に慣れてしまっていた僕にはモスクワの冬は厳しすぎた。寒さより何より共有しておきたいことがあるので書き残しておきたいと思う。ロシアのATMと出国カードについてだ。



ロシアのシェレメチェボ空港に到着。モスクワへは電車で30分、車で一時間ほどの距離である。マルタからのフライトだったため機内で全く眠れなかった上に(4時間でついちゃう)、早朝(5時)に到着したので体調は絶不調。しかし朝飯をモスクワでクールに決めて観光をおっぱじめるZE☆と画策していた。



全自動キャッシュカード吸引機
まずは金だ!と思いATMにカードを探し、挿入してみた。海外のATMでお金をおろせるカードを新生銀行で作っておいたのでおろせるはずだった。しかし取引不可でした~みたいな画面が出た後、それ以降はうんともすんとも言わなくなってしまった。もう一度いう。朝の5時である。当然銀行なんか空いてるはずもなく、ただただ途方にくれていると周りの人がなんだなんだと話しかけてきた。



何人かにどうすればいいかを聞いてみたが、答えらしい答えは出てこない。電話番号をもっていなかったので航空会社の人に代わりに銀行のホットコールに聞いてもらうも、日本のカードは俺らでは取り出せないとかいう始末。ふざけんな。ダメ元でインフォメーションのお姉さんに聞いてみると、8時半に銀行が空くからそれまで待ってみれば?とのこと。



あぁよく見たら銀行が併設されていたのだった。それから睡魔と空腹と気分の悪さと戦いながら3時半待ち、ようやく銀行がオープン。なにかが開くのをこんなに待ち遠しく思ったのはいつぶりだろうか。小学生の時にベイブレードを買い求めてイトーヨーカドーへと早朝に出かけた時の高揚に似ている。



一人だけ英語のできる行員のお兄さんがいたのでその人に事情を説明し、機械を開けてもらった。あなたのカードはこれ?とまあいとも簡単に取り出してみせた。わお。あぁこれでロシアでお金が引き出せると思ったが吸い込まれるのが怖くて結局モスクワでは一度も引き出さなかった。同じような経験をした人がいないかネットで調べてみると結構いるし、幾人かは日本のカードだからロシアの銀行ではどうもできないとかなんとか言われた人もいるようだが、運よくそのようなこともなく取り出せた。これがもし、街中のATMだったら…と思うとゾッとする。空港だからまだ英語は通じたが、モスクワといえど英語はほとんど通じなかった。ロシアでお金を降ろす時はせめて銀行の営業時間以内にしよう!!お兄さんとの約束だぞ!!



一件落着~という気持ちでシェレメチェボ空港から出ているアエロエクスプレスに乗り込む。中は結構きれいで、車内販売も行われるが誰も利用していなかった。そりゃあ30分で到着するしね。これは片道500ルーブルで市内まで連れて行ってくれる。往復は1000ルーブルだ。なんで割引がないのだ。普通950ルーブルとかにするじゃん?モスクワは渋滞がひどく、バスなどでも市内へはたどり着けるが時間がかかる。四時間ほど時間をロスしてしまったがまあ問題ないだろう。



出国カード紛失
翌日の夜にはウランバートルに発つ予定があったのであまり時間は無駄にはしたくなかった。車窓を眺めて約10分、あぁ~社会主義の匂いがする~朝ごはん何食べよう~とか暢気なことを考えていた頃だろうか。ふと、ロシアの出入国カードの事が気になった。パスポートに挟んでいたはずだが、確認してみると、なんとあるはずのカードがないではないか。なんということだ。なんとなく大事なものであるとわかっていたのでパスポートと一緒に胸ポケットに大切に保管していたはず。パスポートをポケットから出したのはSIMカードを購入する時に店員に渡した時だけだ。そうか、奴か。もし持っていたら凍てつくモスクワ川を遊泳させてやる。





紛失したのはこのカード。カードというかぺらっぺらの紙。なくても大丈夫でしょ~くらいのノリでホテルに到着したが、受付のお姉さんには基本的にそれがないと泊まれないし(イルクーツクのホテルでは提示は求められなかったが)、ないと多分やばいよ?みたいな感じで言われた。どうやら再発行には時間がかかるらしかったのでこの時点ではかなり焦っていた。しかも土曜日だったので対応が翌営業日になる可能性もあったことに加え、私は翌日の日曜日にはモンゴルへのフライトがあったために出国しなければならない。冷や汗をダラダラかいていた。焦りからくる馬鹿みたいに速い検索スピードで出国カード紛失に関する情報をネットで集めまくる。カードがなくても出国できた!という文言はなかったが、逆に無くした!と言う人もいなかった。みんなきっちりしてるね。ペラッペラのレシートみたいなものだし、パスポートに挟まれていだけなので本当に無くしやすいと思う。




ということで空港に戻り(この時点の往復ですでに2000円消費)、店員に落ちていなかったか聞いてみようとしたが、シフトが変わって別のやつに変わっていた。再度インフォメーションの人やら空港職員に聞きまくり、どうしたらいいか尋ねる。イミグレーションオフィスでなんとかしてくれると思うよ~みたいなふわふわした感じの返答をもらったのでとりあえず行ってみる。




シェレメチボ空港のイミグレーションオフィスはターミナルF(定かではない)の税関を過ぎた時にあり、わかりにくいを通り越して倉庫か何かに擬態しているため、常人であれば言及されない限りは一生たどり着くことはできないような場所にある。アエロフロートのチケットカウンターを左手にして過ぎたところに税関があるのだが、そこは勝手に突っ切っていいような場所ではないと思われるので、一応声をかけてから入るようにしよう。イミグレオフィスに行きたいと。それだけでいい。よくあることなのか、職員もすぐに理解してくれた。





イミグレーションオフィスはどこ?と聞くと小部屋を指さされ、中に入ると女性がテレビを見ていた。英語で出国カードをなくした!どうしたらいい?と聞くも、あなたの言ってることはわからないわ~とあしらわれた。翻訳アプリで事情を説明するとあぁ~といい、パスポートを出せと言われたので差し出すと10分くらいして出国カードが再発行された。なくしたらやばい!再発行には地元警察と移民局に行き紛失証明をもらう!再発行には3,4日かかる!だの書いてあったが、そんな必要はなく、パパッとTSUTAYAに入会するかの如く楽にできた。このやり方が一番手っ取り早い気がする。最後に沢山の名前が書いてある本にサインをした。かなり分厚いかったのでやはりみんななくすようだ。



ホッとした気持ちでアエロエクスプレスに乗り、ホテル周辺まで戻ってきた。この時点で午後三時。時間にして九時間ほどバタバタしていたことになる。そのあとは赤の広場やグム百貨店なんかを見学した。もっと時間をかけてみたかったが、朝からバタバタと走り回っていたせいでろくに食事も睡眠時間も摂っていなかったため、夕食を食べたらすぐに寝てしまった。