適当で自由な人のブログ

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モスクワからの脱出とUBのウマいしゃぶしゃぶ屋の紹介

もう帰国してます(二週間前)。ぼちぼち書くかぁ…。



翌日、モスクワのホテルを早めに後にし、空港へと向かった。前日の疲れも取れていないし、正直しんどい。昨日の余計な出費(空港への往復代金2千円)がなければプーシキン美術館に行けたし、クレムリンの武器庫へもいけたのに、という思いを引きずりつつ地下鉄に乗り込んだ。ぐぬぬ…。みんなも出国カードはちゃんとチェックしような!!
前もって聞いていたところによると、モスクワの地下鉄はどうやら危険だそうで、友人の友人は財布とiPhoneを取られたらしい。ホームには警察も多く、そんなに危ない感じはなかったが、一番後ろの車両がまあまあ危ないらしいので注意した方がよさそうだ。まあ日本や台湾、シンガポールならいざ知らず、基本的には海外では気は抜かないに越したことはない。



空港に到着し、ターミナルDへと向かう。アエロエクスプレスの到着する場所とは少し離れているので(徒歩10分)、てくてくと歩いた。動く歩道もあったので楽ちんだ。チケットを受け取って出国審査を済ませ、ゲートに向かったのだが、これがまた遠かった。指定されていたゲートはF55だった。見事に端っこ。わおわお。30分くらい歩いてようやく到着した。F55のゲートに到着したはいいものの、離発着便の表示されているディスプレイにはF48から出発と書いてあるではないか。変更か…。(多分これみんな気づかないんだろうなぁ…)と思いながら一応F48の前に座っているとボーディングタイムの10分ほど前に一度だけアナウンスがあった。時間になり搭乗するも、ガラガラである。そう、離陸の時間になっても出発しないと思っていたらやはり半数くらいの乗客が変更前のゲートにいたのである。これにより出発が40分ほど遅れた(やめてくれ)。どこのゲートになるかは当日にならないとわからないし、変更もあり得るので大きめの空港を利用する時は早めに到着しようと心に誓った。




離陸する時間は少し遅れたが、乗っている間は揺れも少なくウランバートルに到着した。飛行機が本当に苦手なので嬉しかった。友人から聞いていたが、チンギスハーン国際空港はまるで地方都市の空港のようにとんでもなく小さい空港だった。入国のスタンプをポンッと押してもらい、ゲートを出ると友人が待っていてくれた。フライトが遅れたのと、預けた荷物が出てくるのが遅かったため、一時間ほども待たせることになったので申し訳ないことをした。事前に友人が手配してくれていたドライバーの運転で大学の寮へと向かった。初めてみるモンゴルの大地はとても広々としていて、にぎやかな都会と静かな平原が対称的に混在していた。空気がピリッと張り詰めたように、大きく息を吸うと肺まで凍るような感じさえするほどの冷気だった。モノがあるところにはあるが、それ以外のところには文字通り何もない。薄い雪に包まれた平原があるだけ。日本にいてはまず見ることのない景色だろう。






ウランバートルでは朝と夕方に渋滞が起きる。郊外に住んでいる人々が皆、ウランバートルへと車で向かおうとするため、交通が集中してしまう。日本の帰省ラッシュほどのものではないが、軽い渋滞が毎日至る所で発生し、到着早々これに捕まってしまった。40分ほどして寮に到着し、友人の作ってくれたお雑煮を食べる。久しぶりの出汁が体にしみる。



↑ナラントルザハ




アエロフロートの硬いシートと、隣に座っていたデカいモンゴル人のおじさんのおかげで機内では合計フライト時間が六時間ほどの中、30分ほどしかまともに眠れなかったため、睡眠不足でしんどかったのでお雑煮を食べた後は二時間ほど寝た。



昼寝をした後は友人の案内のもと、防寒具を買いに出た。というのもこの時期のモンゴルはマイナス20度やら30度も珍しくないからだ。手や顔なんて晒していようものならたちどころに凍ってしまいそうになる。手袋、ニット帽、ネックウォーマーや温かい靴下などの防寒具が必要だ。なければ死ぬ。間違いなく。しかし気温が気温なだけに日本より寒いと思っていたが、体感気温は間違いなく日本の冬の方が明らかに低い。「えぇ~マイナス30度~やばーーい」。いや日本の冬の方がやばいから。そのオサレ重視のクソ寒そうな服装で外出するみんなの方がやばいから。形容するなら日本の冬の寒さはガタガタ震える寒さ(僕はこれが本当に苦手)で、モンゴルやロシアなんかの大陸の国の寒さはそうではないとでも言えようか。肌を空気に直接さらしていると5秒と持たずにポケットに突っ込みたくなるような寒さ。というか突っ込まないと手が死ぬ。手袋とネックウォーマー、ニット帽はマストアイテムだ。これは忠告ではない。命令だ。防寒具を持て。



バスに乗って20分ほど行くとナラントルザハという生活用品や衣服などの集まる大きな市場のような場所がある。18時過ぎからどのお店も店じまいを始めるのでできるだけ早くいくことをオススメする(誰が行くんだ)。そこでは日用品や衣類やらなんでもかんでも手ごろな値段で購入できるので、備えがない人はまずここへ行くといいと思う。(連れて行ってもらったので行き方はわかりません。ごめんなさい。)





その後は友人のおごりでチンギスハーン広場にほど近いしゃぶしゃぶ屋に連れて行ってもらった。メニューもなかなか充実していてマルタやロシアでまず食べられないようなものばかりだった。粗食を口にしていた身からするとこういった日本を思い出せるような、口に合う料理は非常にありがたい。

メニュー
食べたのは36,000トゥグルクのセット。日本円で1800円を少し下回るくらいの量だ。肉は豚肉、牛肉、羊肉の三種類から二種類選択でき、そのほかに寿司、唐揚げ、ラーメン、ビールがついてくる。寿司の味も悪くなく、しゃぶしゃぶのタレ(ごまや醤油)も日本で出てくるような感じだった。個人的にはかなりお得だと感じたが、現地の感覚からすると結構高級な部類に入る値段設定かなと感じた。



運ばれてきた料理たち


内装


行きも帰りもタクシーを利用した。ウランバートルにはバス・タクシーともに多く走っており、市民の重要な足となっている。電車はロシアか中国へゆく長距離列車以外には走っていないので、どこかへ行くときは基本的にこれらを使っての移動になるが、利用するには他国と比較してハードルが高いと感じた(特にバス)。まず、キリル文字はある程度読めるようにしておいた方がいいと感じたし、読めるようになれば非常に便利だ。もし慣れていれば自分がどこまで行くのか、またどこで降りるのかを明瞭にするためにも、準備なしで現地へ赴くよりはいいだろう。正規のタクシーは少数で、基本的に白タクに乗ることになる。乗車10分~15分ほどで100円だか150円ほどだったと記憶しているので、もし正しく使えれば旅行を助ける輸送手段になる。また、バスはカードにお金をチャージして乗車時に提示するのが一般的で、現金は受け取ってくれない場合もあると聞いた。


おまけ


算盤の看板



次回は北朝鮮レストランとオススメ宿の紹介をします